展示会やイベントのブースで、「人の流れが止まる企業」と「素通りされる企業」。
その差を生む大きな要因のひとつが、“動画”の使い方です。

ただ動画を流すだけでは、せっかくのチャンスを活かせません。
本記事では、展示会・イベントで成果を上げる動画活用術と“成功パターン”を、大阪の動画制作会社ファーストトーンの制作現場の視点からお届けします。

展示会・イベントで「動画」が成果を左右する理由とは？

展示会では、限られた時間で来場者の関心をつかみ、製品やサービスの魅力を短時間で伝えることが求められます。
そのため、ブース内でいかに注目を集め、記憶に残るかが成功のカギです。

なぜ今、展示会で「動画」が注目されているのか

動きのある動画は視覚に直接訴え、瞬時に注目を集めるだけでなく、感情に訴えかけて強い印象を残すことができます。
コロナ禍を経てオンライン展示会が定着する中、リアル展示会では「来場者体験」の価値が以前にも増して重要になりました。
その中心にあるのが、動きで訴える動画です。ブース内で最も目を引く存在として、来場者の理解と記憶に強く働きかけます。

動画がもたらす3つの効果：認知・理解・記憶

展示会・イベントで流す動画には、単に映像を見せる以上の力があります。
まず「認知」では、通りすがりの来場者に企業や製品の存在を瞬時に印象づけることができます。「理解」では、製品やサービスの特長を短時間でわかりやすく伝え、来場者が立ち止まる理由を作ります。そして「記憶」では、動画が視覚・聴覚・感情に同時に働きかけることで、イベント後も印象に残る体験を提供します。

①認知：通りすがりの人に“存在”を印象づける
②理解：製品やサービスの特長を短時間で伝える
③記憶：イベント後も“印象が残る”体験をつくる

こうして動画は、他のブースとの差別化にも直結する重要な役割を果たします。

成果を逃す企業に共通する“3つの落とし穴”

一方で、動画の効果を最大化できない企業には共通点があります。
まず「目立つだけ」の映像です。派手さを優先するあまり伝えたいメッセージが埋もれてしまいます。
「展示会用に編集していない長尺動画」は、来場者の短い滞在時間に合わず、情報が伝わりにくくなります。さらに「導線と連動していない配置設計」では、せっかくの動画も誰の目にも触れないまま終わってしまいます。

・目立つだけの映像
・展示会用に編集していない長尺動画
・導線と連動していない配置設計

成果を出す動画を作るには、単に映像を用意するだけでなく、「どこで」「誰が」「どの瞬間に見るか」という観点まで設計することが欠かせません。これにより、動画がブース内で最大の効果を発揮し、来場者の興味を引きつけ、記憶に残る体験へとつながります。

成功企業が実践する展示会動画の“3つの成功パターン”

展示会で成果を出す企業には、共通する3つの成功パターンがあります。
それぞれの目的に応じた演出を使い分けることで、来場者の注目を集め、理解と印象を最大化しています。

来場者の足を止める「アイキャッチ型」動画の演出術

・冒頭の数秒で注目を集めるインパクトを設計
最初の数秒で「何だろう？」と思わせることがポイントです。大胆な動きや印象的なコピー、強いビジュアルで注目を集めます。

製品の価値を伝える「デモ・ストーリー型」動画の構成例

・「課題 → 解決 → 変化」の流れで来場者を引き込む
製品の機能説明に加え、体験ストーリーとして描くことで、来場者が自然に理解・共感できます。単なるスペック紹介ではなく、体験を通して製品の魅力を直感的に伝えます。

企業ブランドを浸透させる「信頼醸成型」動画の作り方

・統一感ある映像でブランドの信頼感を演出
展示会は商談だけでなく、ブランドを印象づける場でもあります。落ち着いたテンポと統一感のある映像トーンで「この会社は信頼できそう」という印象をつくります。

動画タイプ	狙い・目的	特徴的な演出	メリット
アイキャッチ型	来場者の足を止める、視線を奪う	・冒頭数秒の強いインパクト・大胆な動き・派手なビジュアル・印象的なコピーを表示	・通行中の来場者が振り向く・ブース前の滞在率が上がる
デモ・ストーリー型	製品・サービスを直感的に理解させる	・「課題→解決→変化」のストーリー構成・機能説明＋体験シーンを組み合わせる	・スペック紹介とは違って“使うイメージ”が湧く・共感されやすく記憶に残る
信頼醸成型	企業ブランドの印象向上・信頼獲得	・落ち着いたテンポ・統一感のある映像トーン・ブランドカラーを活かした表現	・「この会社は信頼できそう」という印象づくりに効果的・商談前の心理的ハードルを下げる

大阪の動画制作会社ファーストトーンでは、社内にライターやデザイナーが在籍しているため、映像上で目を引く演出や印象的なコピー提案が可能です。
さらに、再編集にも対応しているため、展示会だけでなく、その後の広報やPR動画としても活用できる構成設計を行っています。

成果を最大化する動画構成と演出のコツ

展示会やイベントで動画の効果を最大化するには、単に映像を流すだけでなく、構成・尺・テンポ・演出のバランスを緻密に設計することが重要です。来場者の目線や理解の流れを意識することで、立ち止まる確率や印象の残り方が大きく変わります。

“最初の5秒”で惹きつけるフックづくり

展示会動画は「立ち止まらせる力」が肝心。
冒頭5秒で来場者の関心をつかむことが鍵となります。たとえば、動的なアニメーションに印象的なコピーを組み合わせることで、視線を自然に引き寄せます。

展示会向けに最適な尺とテンポの黄金バランス

展示会で最も見られる動画尺は短く、30秒〜90秒程度が目安です。
内容に緩急をつけ、無音でも理解できる構成にすることで、ブース内の環境音がある中でも情報をしっかり伝えられます。

BGM・テロップ・アニメーションを使い分けるプロの技

展示会では音が届きづらいことも多く、BGMとテロップのバランス設計が重要です。
アニメーションは情報整理に効果的ですが、使いすぎると視覚疲労を招くため、動きの“静と動”を意識した演出が成果を左右します。

成果を出す企業が共通して行っている“事前準備と導線設計”

来場者がブースに入ってから帰るまでの体験を、あらかじめ丁寧に設計している企業は、動画の効果を最大化しています。動画の配置や内容だけでなく、来場者の動線や体験の順番まで計算されているのがポイントです。

動画を中心にしたブース導線の設計法

成功している企業の多くは、動画を軸にブース全体を構成しています。
来場者の自然な動線を意識し、動画が最初に目に入る位置や角度を工夫することで、自然に注目を集められます。モニターは目線より少し高めに設置すると、遠くからでも視線を集めやすくなります。

撮影前に決めるべき“目的・メッセージ・ゴール”

動画制作は「作ること」からではなく、「何を伝えたいか」を整理することから始まります。
ターゲットや伝えたいメッセージ、動画で達成したいゴールを事前に明確にすることで、構成や演出がぶれず、来場者に伝わりやすい映像になります。

当日の再生環境とスタッフ動線を連動させる

動画の効果を最大化するには、再生環境との連動も欠かせません。
モニターの位置や照明、来場者の流れに合わせたスタッフの案内などを調整することで、映像と体験が自然に結びつきます。さらに、製品の横に小型モニターを置いたり、商談スペースで個別にタブレットを活用する方法が効果的です。

自社だけでの制作に限界を感じたら？

展示会やイベント動画を自社だけで制作しようとすると、時間やスキル面で限界を感じるケースも少なくありません。社内リソースで何とかできても、思い通りのクオリティや効果が出ないこともあります。ここでは、自社制作でありがちな課題と、プロに任せることで得られる価値をご紹介します。

社内リソースだけでは成果が出にくい3つの理由

１：映像制作の専門知識が不足
撮影や編集の基本はもちろん、展示会向けの演出やブース連動まで含めると、専門的なノウハウが必要になります。

２：時間と手間が膨大
撮影準備から編集まで社内で行うと、企画や他業務に割ける時間が圧迫され、スケジュールがタイトになりがちです。

３：効果の検証が難しい
どの演出が来場者に響くのかを判断する経験が不足していると、せっかく動画を作っても成果につながらないことがあります。

プロに任せることで得られる“時間と安心”の価値

制作会社に依頼すれば、企画・構成・撮影・編集まで一貫して任せられるため、社内の負担を大幅に軽減できます。
さらに、ブース設計や導線設計の経験を持つプロが関わることで、来場者に伝わる映像を効率よく作れる安心感も得られます。

大阪の動画制作会社ファーストトーンでは、映像企画から現場ディレクション、納品後の活用提案まで一貫して対応。展示会やイベントだけでなく、その後の活用にもつなげられる映像制作を実現します。

成功する企業が実践している“相談のはじめ方”

「予算が決まっていない」「展示内容がまだ未定」でも構いません。
初めて制作会社に相談する場合は、次の3点を整理しておくとスムーズです。

・動画で達成したい目的やターゲット
・展示会やイベントの規模・会場環境
・社内で準備できる範囲とサポートしてほしい範囲

この3点を共有するだけで、制作会社はより具体的な提案ができ、成果につながる動画作りが可能になります。

【事例紹介】展示会動画で成果を上げた企業様の事例

大阪ヘルスケアパビリオン建築紹介動画

ファーストトーンが手がけた大阪ヘルスケアパビリオンの紹介映像では、日本の建築技術や先進的なヘルスケア施設のデザインを丁寧に描写。構造美や機能性を魅せながら、未来志向の建築ビジョンを伝えています。
さらに、英語字幕を付けることで海外来訪者や国際関係者にも配慮し、国境を超えた情報発信を実現しました。

RE:BIRTH様 店舗紹介動画

冒頭にイメージカットを並べることで、見る人の興味を一瞬で引きつける構成になっています。短い時間で店舗の世界観を感じさせ、思わず続きを見たくなる演出です。

映像全体を通して企業ブランドの世界観を丁寧に表現しており、色調や映像のリズム、ナレーションのトーンまで統一することで、店舗の雰囲気や企業理念を自然に伝え、印象に残る映像に仕上げています。

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自社制作と制作会社依頼、どちらが効果的？

動画制作を自社で行うか、制作会社に依頼するかは、目的やリソースに応じて判断する必要があります。それぞれの特徴やメリット・限界を理解することで、より効果的な動画活用が可能です。

自社制作のメリットと限界を整理する

自社制作の大きなメリットは、スピード感とコストの柔軟性です。
企画の修正や撮影スケジュールの調整がしやすく、社内の意図を直接反映できます。一方で、映像制作の経験や技術が不足していると、仕上がりのクオリティや視聴者への伝わりやすさに限界が出ることもあります。また、撮影や編集にかかる時間が社内リソースを圧迫し、他業務に影響するケースも少なくありません。

「人件費などの”隠れがちなコスト”を計算すると、思っていたよりも費用が掛かってしまった。」
これは、動画制作の質を求めるあまり、自社対応に時間がかかりすぎる企業によくある課題です。
「本気で取り組み成果を出したい」と考えているなら、制作会社への外注も視野に入れるべきでしょう。

制作会社に依頼することで得られる3つの価値

制作会社に依頼すると、以下の3つの価値を得られます。

・時間の効率化：
企画・撮影・編集まで一貫して任せられるため、社内リソースを他業務に集中できます。

・質の安定と演出力：
経験豊富なプロの演出や構成により、伝えたいメッセージが的確に届く映像を制作できます。

・安心感：
撮影現場や制作工程でのトラブルにも柔軟に対応でき、納期や仕上がりに関する不安を減らせます。

項目	自社制作	制作会社へ依頼
メリット	・スピード感がある・コスト調整が柔軟・社内意図を反映しやすい・思い立ったらすぐ撮影できる	・社内リソースを使わず時間を節約・プロによる安定したクオリティ・構成・演出が的確で伝わりやすい・トラブル対応や段取りが安心
デメリット	・経験不足でクオリティに限界が出やすい・伝わりにくい映像になるリスク・撮影・編集が社内リソースを圧迫・他業務への負担が増加	・費用が必要・修正や撮影スケジュールは調整が必要・社内の細かな意図を反映するにはコミュニケーションが必要

制作会社選びのチェックリスト5項目

制作会社を選ぶ際は、以下のポイントを確認すると安心です。

□展示会動画の実績があるか
□構成・演出を社内で完結できるか
□担当者とのコミュニケーションがスムーズか
□納期・コストの透明性があるか
□ブランド理解を深める姿勢があるか

これらを押さえておくと、納得感のある制作会社選びにつながります。

よくある質問・不安解消Q&A

Q1.納期が短いけど大丈夫？

最短2週間程度での対応が可能です。（内容や規模によって変動します）
当社では展示会のスケジュールに合わせ、柔軟な制作進行を行っています。
まずはお気軽にお問い合わせください。

Q2.予算が合わないかも…

目的を絞ることで、限られた予算でも効果的な動画は制作可能です。
部分撮影や既存素材の活用など、最適なコスト設計をご提案します。

Q3.動画をどう活用すれば成果が出る？

展示会後も動画は再利用できます。
営業資料、Web掲載、SNS発信など、“資産化できる映像”として長期的に活用可能です。

お気軽にファーストトーンへご相談ください！

展示会動画は、「見てもらう」だけでなく「動かす」ためのツールです。
ファーストトーンでは、企業の目的に合わせた“伝わる映像”を設計からサポートします。
ご相談・お見積もりはお気軽にお問い合わせください。