タイトル
企業VPの作り方とは?構成・ナレーション・原稿・BGMの決め方
- 01企業VPとは?会社紹介動画との違い
- 02企業VPの制作前に決めたい3つのこと
- 03企業VPの構成を組み立てる
- 伝えたい情報を「事実・根拠・印象」に分ける
- 企業基本構成は4つの役割で考える
- 尺は「入れたい情報量」ではなく視聴環境から決める
- 04ナレーションと原稿を設計する
- 映像・ナレーション・テロップの役割を分ける
- ナレーションを入れるかどうかの判断
- ナレーターは性別ではなく声の印象で選ぶ
- 原稿は映像の流れを決めてから作る
- 05BGMと映像表現を決める
- BGMは曲の好みより動画の役割から選ぶ
- 「かっこいい」を具体的な要素に分解する
- 実写とアニメーションを使い分ける
- 06企業VP制作の進め方と準備
- 07制作会社と見積もりを比較するときの確認項目
- 08まとめ:企業VPは決める順番で仕上がりが変わる

「企業VPを作りたいが、何から決めればよいのか分からない」
「ナレーションやBGMは、どの段階で考えるべき?」
「かっこいい映像にしたいが、社内で完成イメージがまとまらない」
企業VPには、構成、原稿、撮影、ナレーション、BGM、テロップなど、多くの要素があります。ただし、最初から一つずつ決める必要はありません。先に整理したいのは、「どこで使うか」「誰に見てもらうか」「見た後にどう動いてほしいか」の3点です。
この記事では、企業VPの制作を検討している企業担当者に向けて、目的の整理から構成、ナレーション原稿、BGM、制作会社への相談まで、決める順番に沿って解説します。
企業VPとは?会社紹介動画との違い
企業VPは、企業の事業内容や強み、理念、働く人、将来像などを映像で伝えるものです。「VP」はVideo Packageの略として使われますが、実際には会社紹介動画、企業紹介動画、ブランディング動画などと近い意味で扱われることもあります。
呼び方に統一された基準があるわけではないため、制作会社へ相談するときは名称だけで判断せず、用途や伝えたい内容まで共有することが大切です。同じ「企業VP」でも、営業先で事業内容を説明する動画と、採用サイトで職場の雰囲気を伝える動画では、必要な構成や演出が大きく変わります。
企業VPの制作前に決めたい3つのこと
構成やBGMを考える前に、次の3点を整理します。
- 使用目的と掲載場所:採用サイト、営業資料、展示会、IR、SNSなど
- 主な視聴者:求職者、取引先、株主、一般消費者、社員など
- 視聴後に期待する行動:問い合わせ、応募、理解の促進、社内共有など
目的別に優先したい内容を整理すると、次のようになります。
| 使用場面 | 優先したい内容 | 構成で意識したいこと |
|---|---|---|
| 営業・商談 | 事業内容、強み、導入メリット | 相手の課題と自社の解決策を結び付ける |
| 採用サイト・説明会 | 仕事内容、人、職場の雰囲気 | 求職者が働く姿を想像できる場面を入れる |
| 展示会・イベント | 短時間で伝わる特徴 | 冒頭で要点を示し、短時間で特徴が伝わる構成にする |
| IR・社内共有 | 実績、方針、経営者のメッセージ | 数値や固有名詞の正確さを優先する |
「採用にも営業にも社内共有にも使いたい」と用途を広げすぎると、誰に向けた動画なのかが曖昧になります。まずは主な用途を一つ決め、必要であれば同じ素材から尺や冒頭を変えた別バージョンを作る方が、目的に合った映像にしやすくなります。
企業VPの構成を組み立てる

伝えたい情報を「事実・根拠・印象」に分ける
最初から台本を書き始めると、会社案内や社内資料の内容を詰め込みすぎてしまいがちです。まずは、伝えたい情報を次の3つに分けます。
- 事実:事業内容、拠点、実績、数値など
- 根拠:社員の言葉、仕事の様子、製造工程、利用場面など
- 印象:信頼感、親しみやすさ、先進性、力強さなど
事実はナレーションやテロップ、根拠は実写やインタビュー、印象は映像のテンポや色で伝えやすい情報です。事実・根拠・印象に分けて整理すると、それぞれをどの表現で伝えるべきか判断しやすくなります。
企業基本構成は4つの役割で考える
企業VPに決まったフォーマットはありませんが、次の順番を土台にすると整理しやすくなります。
- 冒頭:誰に向けた何の動画かを示す
- 会社・事業の概要:何をしている企業かを簡潔に伝える
- 強みの根拠:人、現場、実績、仕組みなどを見せる
- まとめ:視聴者に持ち帰ってほしいメッセージや次の行動を示す
目的に応じて、構成の見せ方も変わります。
| 構成の型 | 向いている目的 | 主な流れ |
|---|---|---|
| 課題解決型 | 営業、サービス紹介 | 課題 → 解決策 → 根拠・実績 → 次の行動 |
| ストーリー型 | 採用、社員紹介、周年 | 人や出来事を軸に、変化や価値観を伝える |
| メッセージ型 | ブランディング、理念共有 | 印象的な映像と言葉で、一つの主張を深める |
尺は「入れたい情報量」ではなく視聴環境から決める
適切な長さは、使用場所と視聴者の状況によって変わります。展示会やSNS広告では短い時間で関心を引く必要がありますが、説明会や商談では数分かけて背景まで伝えられることもあります。
30秒ならメッセージを一つに絞る、1〜2分なら概要と強みを簡潔にまとめる、3分前後なら根拠や事例まで見せる、といった考え方が一例です。ただし、長さを先に固定して情報を詰め込むのではなく、必要な内容を整理したうえで、視聴環境に合う尺へ調整します。
ナレーションと原稿を設計する

映像・ナレーション・テロップの役割を分ける
企業VPでは、すべてをナレーションで説明する必要はありません。それぞれが得意な情報を分担すると、内容が整理されます。
| 要素 | 得意な役割 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 映像 | 場所、人、仕事、空気感を見せる | 社員の表情、現場の動き、製品の使用場面 |
| ナレーション | 背景や前後関係を耳から伝える | 事業の目的、歴史、映像だけでは分からない説明 |
| テロップ | 要点や正確な情報を残す | 社名、数値、固有名詞、重要なメッセージ |
| BGM | 映像全体の雰囲気を補う | 信頼感、親しみ、期待感などを表現する |
映像で分かることをナレーションでそのまま読み上げ、同じ文章をテロップでも表示すると、情報が重くなります。「何を見せ、何を聞かせ、何を文字で残すか」をシーンごとに決めることが重要です。
ナレーションを入れるかどうかの判断
ナレーションは、次のような動画に向いています。
- 事業内容や仕組みを順序立てて説明したい
- 沿革や理念など、映像だけでは意味が伝わりにくい
- 経営者メッセージを補足し、全体の流れをつなぎたい
一方、働く人の表情や空間の雰囲気を中心に見せる場合は、インタビューとテロップだけで構成する方法もあります。ナレーションの有無は、豪華さではなく、視聴者の理解に必要かどうかで判断します。
また、Webサイトや展示会では音声を出さずに視聴される可能性があります。ナレーションを使う場合でも、社名や数値、結論などの重要情報はテロップでも確認できるようにしておくと安心です。
ナレーターは性別ではなく声の印象で選ぶ
「男性なら信頼感、女性なら親しみやすさ」と単純に分けるのではなく、声の高さ、話す速さ、落ち着き、明るさ、年齢の印象などを基準にサンプルを比較します。同じ原稿でも、読み方によって企業の印象は変わるためです。
社員本人が読む方法は、本人らしさや親近感を出しやすい一方、収録時間や聞き取りやすさの調整が必要です。誰が読むかは、「どのように受け取ってほしいか」と、収録にかけられる時間の両方から考えます。
原稿は映像の流れを決めてから作る
ナレーション原稿は、会社案内の文章を短くするだけでは作れません。次の順番で進めると、映像と音声が重複しにくくなります。
- 構成と各シーンの役割を決める
- 映像だけで伝わる情報を確認する
- 映像では不足する説明をナレーションで補う
- 実際に声に出して読み、尺と聞きやすさを確認する
読み上げ速度は、1分あたり250〜300文字程度を出発点にすると見積もりやすくなります。ただし、印象的な間を入れる場面や、映像だけを見せる時間がある場合は、さらに少なくなります。文字数を上限まで使うより、聞いた直後に内容を理解できる余白を残すことが大切です。
BGMと映像表現を決める

BGMは曲の好みより動画の役割から選ぶ
BGMは、映像の印象とテンポを支える要素です。曲を選ぶときは、次の順番で考えます。
- 視聴者に持ってほしい印象を決める
- ナレーションやインタビューを邪魔しない展開を選ぶ
- Web、SNS広告、展示会などの再生環境に合わせる
- 公開媒体や二次利用がライセンスの範囲に含まれるか確認する
例えば、落ち着いたピアノでも、テンポや音数によって誠実にも緊張感のある印象にもなります。「このジャンルなら正解」と決めるのではなく、映像や声と合わせたときのバランスで判断します。
BGMの利用条件は音源ごとに異なります。Web掲載だけでなく、SNS広告、イベント上映、海外配信、再編集などを予定している場合は、その用途まで制作会社へ伝えておきましょう。
「かっこいい」を具体的な要素に分解する
「かっこいい企業VPにしたい」という要望だけでは、人によって想像する映像が異なります。参考動画を共有するときは、どの部分が良いのかを次のように分けて伝えます。
- カメラ:固定された落ち着いた画か、動きのある画か
- 編集:ゆっくり見せるか、短いカットでテンポよく見せるか
- 色:明るく自然な色か、暗くコントラストの強い色か
- 文字:端正で控えめか、動きのあるグラフィックか
- 音:重厚、軽快、温かい、先進的など、どの印象が近いか
参考動画をそのまま再現するのではなく、自社に合う要素を選び直すことで、企業イメージとのずれを防げます。
実写とアニメーションを使い分ける
社員の表情、職場、製造現場など、実在する人や場所を伝える場合は実写が向いています。一方、サービスの仕組み、数値、将来像など、撮影しにくい内容はアニメーションやモーショングラフィックスで整理しやすくなります。
どちらか一方に限定せず、実写で企業の空気を見せながら、説明が必要な場面だけ図解を加える方法もあります。
企業VP制作の進め方と準備
企業VPは、一般的に次の流れで進みます。
- ヒアリング:目的、視聴者、使用媒体、公開時期を整理する
- 企画・構成:動画の軸、尺、見せる情報を決める
- 絵コンテ・原稿:シーンとナレーション、テロップを具体化する
- 撮影・素材制作:実写撮影、アニメーション、写真や資料の準備を行う
- 編集:映像、BGM、ナレーション、テロップ、色を整える
- 確認・修正・納品:使用媒体に合う形式で書き出す
特に確認を丁寧にしたいのは、構成案と絵コンテの段階です。編集が進んでからメッセージや撮影内容を変更すると、再撮影やナレーションの再収録が必要になることがあります。社内の決裁者や関係部署にも早めに共有し、動画の軸をそろえておきましょう。
依頼前にすべてを決める必要はありませんが、次の情報があると初回の相談が進みやすくなります。
- 動画を作る目的と主な視聴者
- 使用する媒体と公開予定時期
- 必ず伝えたい事実や数値
- 出演できる社員や撮影可能な場所
- 参考動画と、良いと感じた部分
- 社内の確認者と承認に必要な期間
制作会社と見積もりを比較するときの確認項目
見積もりは総額だけでなく、前提条件をそろえて比較します。確認したい主な項目は次のとおりです。
- 企画、構成、絵コンテ、原稿作成が含まれているか
- 撮影日数、カメラ台数、スタッフの人数
- ナレーター、収録、BGM、テロップの費用
- アニメーションやグラフィック制作の範囲
- 修正できる工程と回数
- 納品する動画の本数、長さ、縦横比、ファイル形式
- 撮影素材や編集データの受け渡し
- BGMや出演者を含む二次利用の条件
また、制作実績を見るときは、映像の美しさだけでなく、「誰に何を伝える動画か」「ナレーションと映像をどう分担しているか」「最後にどの行動へつなげているか」を確認すると、自社との相性を判断しやすくなります。
まとめ:企業VPは決める順番で仕上がりが変わる
企業VPは、ナレーション、原稿、BGM、撮影を個別に決めるのではなく、目的から順に組み立てます。
- 最初に、使用場所・視聴者・視聴後の行動を決める
- 構成では、事実・根拠・印象の役割を分ける
- 原稿は映像の流れを決めた後に作り、声に出して確認する
- BGMや「かっこよさ」は、企業イメージに合う具体的な要素へ分解する
- 見積もりは、金額だけでなく含まれる工程と利用条件を比較する
「用途は決まっているが構成に落とし込めない」「ナレーションを入れるべきか判断できない」という段階では、目的と使用媒体だけでも制作会社へ伝えると、必要な表現や工程を整理しやすくなります。ファーストトーンでは、企画・構成から撮影、編集、納品まで一貫して対応しています。
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