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2026.08.06 最新情報

インタビュー動画の作り方|質問・構図・テロップと企業活用のポイント

インタビュー動画は、社員や経営者、顧客などの言葉を通して、企業の考え方や仕事の魅力、商品・サービスの価値を伝える映像です。採用サイト、会社紹介、導入事例、営業資料など幅広く活用できます。

ただし、話し手に自由に話してもらうだけでは、伝えたい内容がまとまらなかったり、映像が単調になったりすることがあります。目的に合う質問を用意し、構図・音声・テロップ・編集まで一貫して設計することが重要です。

この記事では、企業向けインタビュー動画の作り方を、企画、質問設計、撮影、編集の順に解説します。初めて制作する担当者が、社内で準備することや制作会社へ伝える内容も整理します。

インタビュー動画とは

インタビュー動画とは、質問に対する話し手の回答を中心に構成する動画です。文章だけでは伝わりにくい声の調子や表情、職場の雰囲気も見せられるため、企業や仕事への理解を深めてもらいたい場面に向いています。

一方、話し手の言葉がそのまま視聴者に伝わるとは限りません。回答が長すぎる、社内用語が多い、質問ごとに話題が飛ぶといった状態では、要点をつかみにくくなります。自然な会話を生かしながら、視聴者が理解しやすい順番へ整理することが制作の基本です。

企業で使われる主なインタビュー動画

種類主な話し手伝えたい内容主な掲載先
社員インタビュー現場社員、管理職仕事内容、やりがい、働く環境採用サイト、会社説明会、SNS
経営者インタビュー社長、役員経営理念、事業の方向性、創業の背景コーポレートサイト、会社紹介、社内イベント
顧客インタビュー導入企業の担当者導入前の課題、選定理由、導入後の変化サービスサイト、営業資料、展示会
パートナーインタビュー取引先、協業先企業への評価、協業の意義会社紹介、広報、ブランディング

同じ社員インタビューでも、採用サイトで「入社後の働き方」を伝える場合と、会社紹介動画で「技術力」を伝える場合では、質問も映像の見せ方も変わります。まずは動画の種類ではなく、誰に何を理解してほしいのかを決めましょう。

インタビュー動画の作り方|企画から公開までの6ステップ

インタビュー動画は、次の順番で進めると、撮影や編集の判断がぶれにくくなります。

1. 目的・視聴者・掲載先を決める

最初に、「誰に」「何を伝え」「見た後にどう感じてほしいか」を言葉にします。たとえば採用動画なら、求職者に職場の雰囲気を知ってもらうのか、仕事内容への理解を深めてもらうのかで構成が変わります。

掲載先も重要です。会社説明会で上映する本編と、SNSで見てもらう短い動画では、適した長さや画面の縦横比、冒頭の作り方が異なります。

2. 話し手と中心メッセージを決める

話し手は肩書きだけで選ばず、伝えたい内容を自分の言葉で具体的に話せる人を選びます。複数人に出演してもらう場合は、全員に同じ質問をするだけでなく、それぞれの経験や立場に合わせて役割を分けます。

中心メッセージは一つの動画に詰め込みすぎないことが大切です。「仕事内容とやりがい」「導入前の課題と導入後の変化」など、視聴者が覚えてほしい内容に優先順位をつけます。

3. 構成と質問を準備する

完成動画の流れを先に考え、その流れに必要な回答を引き出せる質問を用意します。回答を一字一句指定する台本よりも、質問、聞きたい要点、深掘りする内容をまとめた進行シートが実用的です。

質問は事前に話し手へ共有して構いません。ただし、回答文まで暗記してもらうと、視線や話し方が不自然になることがあります。伝えてほしい要点だけを確認し、本番では会話として聞くほうが、その人らしい言葉を引き出しやすくなります。

4. 撮影場所・構図・機材を決める

背景に何を映すか、話し手がどちらを見るか、どの範囲を撮るかを決めます。会議室を使う場合でも、壁だけを背景にするのか、仕事場の様子を入れるのかで印象は変わります。

機材はカメラだけでなく、マイクと照明も含めて考えます。インタビューでは言葉が内容の中心になるため、周囲の雑音や空調音を確認し、聞き取りやすい音声を収録できる環境を優先します。

5. 会話をしながら撮影する

撮影前に雑談やテスト収録を行い、話し手がカメラと場の雰囲気に慣れる時間を取ります。本番では用意した質問を順番に読むだけでなく、具体的なエピソードや理由を聞き返します。

言い直しがあっても、すぐに話を止める必要はありません。編集で使える言葉や表情を確保するため、同じ内容を別の切り口でも聞き、回答の前後には少し間を取ります。仕事風景、手元、社内の様子などの補足映像も撮影しておくと、編集の選択肢が増えます。

6. 回答を整理して編集・公開する

編集では、収録した順番ではなく、視聴者が内容を理解しやすい順番に回答を並べます。重複や言いよどみを整え、補足映像、話者名、質問テロップ、BGMなどを加えます。

公開前には、発言内容、氏名・肩書き、固有名詞、数値、字幕の誤字を確認します。Web、SNS、説明会など複数の場所で使う場合は、公開先ごとに必要なサイズや尺も確認してください。

質問内容の決め方

質問は、動画の構成を作るための設計図です。答えやすさだけでなく、視聴者が知りたい順番を意識します。

基本は「きっかけ→具体的な経験→変化→今後」

話を引き出しやすい流れは、背景から始めて具体的な出来事へ進み、最後に現在の評価や今後の展望を聞く形です。採用動画なら「入社のきっかけ」から「印象に残った仕事」「成長した点」「今後挑戦したいこと」へ進めます。

「この仕事は楽しいですか」のように、はい・いいえで終わる質問だけでは、材料が不足しやすくなります。「どのような場面でやりがいを感じましたか」「そう思った出来事を教えてください」のようなオープンクエスチョンを中心にします。

用途質問例引き出したい内容
社員インタビュー入社を決めた理由は何ですか応募時の判断材料、企業の魅力
社員インタビュー印象に残っている仕事を教えてください仕事内容、役割、成長の実感
経営者インタビュー事業を始めた背景は何ですか創業の動機、社会に提供したい価値
経営者インタビュー今後どのような会社を目指しますかビジョン、事業の方向性
顧客インタビュー導入前にはどのような課題がありましたか課題の具体像、検討の背景
顧客インタビュー選んだ決め手と導入後の変化を教えてください比較の視点、成果や評価

深掘り用の質問も用意する

最初の回答が抽象的な場合は、次のように聞き返します。

  • 具体的には、どのような出来事がありましたか
  • そのとき、どのように考えて行動しましたか
  • 以前と比べて、何が変わりましたか
  • 周囲からはどのような反応がありましたか
  • これから利用する人や入社する人へ、何を伝えたいですか

一度に二つ以上のことを聞くと、どちらかの回答が抜けやすくなります。質問は短く区切り、答えの中で気になった言葉をさらに聞くと、具体性のあるエピソードにつながります。

構図・画角・撮影で押さえるポイント

構図は、話し手をきれいに撮るためだけでなく、視線をどこへ導き、どのような人物像を伝えるかを決める要素です。

視線と余白をそろえる

話し手がインタビュアーを見る形式では、カメラの近くにインタビュアーが座り、画面内では視線の先に余白を作ります。カメラ目線で直接語りかける形式は、視聴者へのメッセージ性が強くなるため、社長メッセージや短いコメントなどに向いています。

目の位置を画面上部の三分の一付近に置き、頭上の空間を空けすぎないようにすると、安定した構図になります。背景の線が頭を横切っていないか、会社名や掲示物が意図せず映っていないかも確認します。

目的に応じて画角を使い分ける

画角映る範囲向いている場面
バストショット胸から上表情と身ぶりの両方を見せたい基本のインタビュー
ミディアムショット腰から上仕事場や背景の情報も伝えたい場面
クローズアップ顔を中心感情や重要な発言を印象づけたい場面

一台のカメラでも撮影できますが、二台で異なる画角を同時に収録すると、言い直しをつないだり、重要な発言を強調したりしやすくなります。カメラ台数は、必要な編集の自由度と撮影規模を踏まえて決めます。

音声・照明・背景をセットで確認する

要素確認すること
音声マイクの位置、空調や機械音、反響、周囲の会話
照明顔の明るさ、窓光の変化、眼鏡やモニターへの映り込み
背景整理された印象、話の内容との関連、機密情報や個人情報
衣装背景との色の重なり、細かな柄によるちらつき、企業イメージとの整合

撮影場所は静かさだけでなく、時間帯による音や光の変化も確認します。窓の近くで長時間撮影すると明るさや色が変わることがあるため、照明を使うか、カーテンで光を調整します。

補足映像を撮って単調さを防ぐ

インタビュー中に仕事風景や商品、社内の様子を挟むと、発言内容を映像で補足できます。こうした補足映像は、回答の一部を短くした箇所を自然につなぐ役割もあります。

必要な補足映像は質問と連動させます。「チームで進める仕事」について話すなら会議や相談の様子、「製品へのこだわり」なら手元や工程を撮影する、といった具合です。雰囲気のよいカットを集めるだけでなく、言葉の理解を助ける映像を優先します。

事例紹介

ディアハート様 インタビュー動画

採用映像・会社案内動画として掲載されているインタビュー事例です。話し手の見せ方や画面構成を検討する際に確認できます。

編集とテロップで内容を分かりやすくする

編集の目的は、回答を短くすることだけではありません。話し手の意図を変えずに、視聴者が理解しやすい順番とテンポへ整えることです。

回答を視聴者の知りたい順番へ並べる

収録では前置きが長くなったり、後の回答で重要な説明が出たりします。編集では、結論や前提を適切な位置へ移し、同じ内容の繰り返しを整理します。ただし、発言を切り貼りして本人の意図と異なる意味にしないよう、文脈を保つ必要があります。

複数人が出演する場合は、一人ずつ長く見せる方法と、同じ質問への回答を交互に見せる方法があります。人物紹介を重視するなら前者、考え方の共通点や違いを見せるなら後者が向いています。

テロップは役割を分ける

テロップの種類主な役割使うときのポイント
話者名・肩書き誰が話しているかを示す表記を社内で確認し、表示位置を統一する
質問テロップ話題の切り替わりを示す視聴者が内容を予測できる短い表現にする
要点テロップ重要な言葉を強調する発言をそのまま並べず、意味を変えない範囲でまとめる
字幕音声を補い、無音視聴にも対応する読める表示時間と文字サイズを、掲載先の画面で確認する

すべての発言を常に大きなテロップにすると、表情より文字へ視線が集まりやすくなります。無音視聴が想定されるSNSでは字幕を充実させ、会場上映では要点を中心にするなど、視聴環境に合わせて調整します。

デザインとBGMは目的に合わせる

「おしゃれ」「かっこいい」「面白い」といった希望は、その言葉だけでは完成イメージがそろいません。具体的な色、テンポ、参考動画とともに、なぜその印象が必要なのかを共有します。

目指す印象映像・音の方向性注意点
誠実・落ち着き自然な色、長めのカット、控えめなBGM変化が少なすぎて単調にならないよう補足映像を使う
活気・スピード感短めのカット、動きのある仕事風景、テンポのあるBGM発言を急いで切りすぎず、内容を理解できる間を残す
親しみ・楽しさ自然な会話、複数人の掛け合い、軽やかなBGM内輪の雰囲気にならないよう、初めて見る人にも背景を示す

BGMは話し声を邪魔しない音量にし、企業のブランドや映像の目的と合うものを選びます。話の内容が真剣な場面では音数を減らすなど、全編を同じ調子にしないことも有効です。

企業で活用するときは公開後の展開まで決める

完成したインタビュー動画は、一つの場所だけで使うとは限りません。本編を制作する段階で、採用サイト、SNS、説明会、営業資料などへの展開を考えておくと、必要な画角や素材を撮影時に確保できます。

たとえば社員インタビューは、採用サイトに本編を掲載し、回答ごとの短い動画をSNSや説明会で使えます。顧客インタビューは、導入背景と成果をまとめた本編に加え、営業担当者が説明しやすい短いパートへ分ける方法があります。

複数媒体で使う場合は、出演者へ公開先と利用期間を説明し、社内の確認手順を決めます。異動や退職、サービス内容の変更があったときに、どこを差し替えるかも想定しておくと運用しやすくなります。

効果測定では、再生回数だけでなく、掲載先で期待する行動を見ます。採用サイトなら動画視聴後の募集要項やエントリーページへの移動、サービスサイトなら事例や問い合わせページへの移動など、動画の目的に合う指標を決めます。

まとめ:話し手の言葉を、視聴者に伝わる形へ整える

インタビュー動画では、自然な回答を引き出す質問と、内容を理解しやすくする構図・音声・テロップ・編集を一体で考えます。最初に目的、視聴者、掲載先を決めることで、誰に出演してもらい、何を聞き、どのように見せるかを判断しやすくなります。

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